3/31/06
albb profile:Rich Streitmatter-Tranトーク
3月30日(木)albbオフィスでサイゴンベースのアーティストRich Streitmatter-TranがHard Copyと題してアーティストトーク+過去のパフォーマンスやビデオアート作品の上映会を行った。Richはベトナム在住中国系の両親の下に生まれ、その後すぐに孤児になり、アメリカ人夫婦に引き取られてアメリカで教育を受けて育った。米軍に従事していた時期もありユニークなバックグラウンドをもつ。パフォーマンスやビデオアートを中心に様々なメディアで活躍。2004年のGwangju Biennaleのパフォーマンスが記憶に新しい。Richがサイゴンをベースに活動をはじめて2年半。はじめから知り合いだったにも関わらずスーも私も彼の今までの活動の詳細を案外知らなくて、私達にとってもすごく彼を知るいい機会になった。彼の今までの活動の様子は彼のウェブサイトから: www.diacritic.org
3/16/06
ジョグジャカルタ(2006年3月7日〜15日)
昨年から始まったAsian Bridgesというリサーチプロジェクト。東京、香港、ジョグジャカルタ(インドネシア)の3都市のオルタナティブアートスペースを調査+ネットワーキングそして将来的にアートプロジェクトとして結びつけていこうという試み。Arts Network Asiaからサポートを受けて昨年5月に東京と香港編は無事終了。ジョグジャは本当は昨年後半にリサーチ予定だったのが諸事情が重なって今年まで延期になっていた。
出発前からすでに知り合いのCemeti Art HouseのMella やNindityoからの情報やインターネットや本を使って下調べ。昨年お知り合いになった茨城県のARCUS STUDIOの鈴木慶子さんにも情報をいただいてとても助かった。昨年横トリの時にサイトでMellaのビデオ作品撮影とHedi Hariyantoのインスタレーションのお手伝いをしたので彼らとの再会も楽しみにしての出発。
到着後から地元アーティスト達の温かいサポートのおかげですべてのインタビュー/リサーチも上手くいき無茶苦茶プロダクティブで楽しい旅となった。とくに滞在中いろいろお世話してくれた地元のアートライター・キューレーターのA. Sudjud Dartantoと彼を最初に紹介してくれたアーカスの鈴木さん本当にありがとうございました!
出会ったアーティスト皆に感謝の気持ちでいっぱいだけれど、なかでも上記したSudjudと毎回遊びに行く度にご飯を作って歓待してくれたVenzhaと奥様のIreneにも特に心から感謝の気持ちをつたえたーい!リサーチ用のノートも、心も、胃袋も満たされた旅でした...
albb talks プロパガンダ・アート
2月28日、albbラウンジでLucy Forwoodをゲストスピーカーに招待して「Why Propaganda Art?」のトークを開催。ベトナムのプロパガンダアートに関する本は幾つか出版されているが、2ヶ月前にまた新たな本がベトナムベースの出版会社Dogma Publishingから出版された。タイトルは「Morale from the Ministry」Lucy はその著者。トークは彼女の今までのリサーチ旅行からのエピソードや本に収められているポスターの解説を中心に進められた。今回のプロパガンダアートトークは政治的な事を中心にではなく、プロパガンダをアートとしてみる、と宣伝したにもかかわらず、多くのベトナム人アーティストや友人は政治的な事に関わりたくないと参加拒否。参加者は一人のベトナム人アーティスト・アート評論家をのぞいてすべて在住外国人。
プロパガンダポスターは時代とともに内容を変えつつも未だにベトナムの街を歩くと至る所で見られる。戦争中はもちろん国民の戦意を高める内容が主だったが、最近はもっぱら「エイズ撲滅!」的な内容が中心。また最近ではベトナムベースのPR会社などがパロディーバージョンを作っているケースも目立つ。もちろんベトナムのマーケットではつかわずに、彼らの欧米などのクライアント用。なんでもビジネスになっちゃうベトナム...笑。
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