1/5/13

ポートレートの落ち着き場所


今から11年前。当時ベトナムのサイゴンで画廊を運営していた私はChristophe Ponsというフランス人画家に出会った。当時彼は3ヶ月くらいの予定でベトナムを旅しながら人々や街をスケッチブックにおさめていた。その素描の早さ、正確さとラインの美しさに腕のあるアーティストだなぁという第一印象を受けた。その彼がサイゴンでポートレートのスタディーをしていた時に私を描いてくれた。今日はその後額装したこのポートレートの落ち着き先の話。

落ち着き先といっても、それは我が家に決まっているのだけれど、さて、どこに飾るか、という問題。

このポートレート、息子が1歳半の頃にはじめて見た時に「マミ〜」と喜んだくらい私の特徴をよくとらえている。ポートレートをじっとみつめると鏡に映る自分と対峙するのとはまた違う、なんだか本当の私よりも人格者のもうひとりの私に心の中を見透かされる感覚に陥る。

世の中には自分の肖像画や写真のポートレートを家中に飾るのがお好きなかたもいるが、私は生憎そういう趣味はない。アンディー・ウォーホルのモンローみたいな肖像画ならばちょっとジョークで置いてみましたという感じにもなるかもしれないが(それでも私はしないけれど、笑)Pons氏の作品はサイズこそA4を少しかける位と小さめでも存在感がある。

でもせっかく思い出の多い素敵な作品。お蔵入りはもったいない。広いお屋敷ならば長い廊下のどこかにとかたまに使うドローイングルームにとか案はいろいろあるのだろうけれど、ロンドンの我が家の限られた空間ではさてどこがいいのか。悩むほどの空間がない。笑。

リビングルームだと<ワタクシがこの家の唯一の主でございます>のような感じになってしまって威圧的。家族で寛ぐ時にいつもそこに私の顔があるのも落ち着かない。来客にとっては右見ても私、左見ても私、ではさらに申し訳ない、笑。夫婦の寝室、自分に見つめられて就寝して良い夢がみれるのだろうか?息子の部屋、「いつもママはあなたを見ていますよ!」という感じでちと怖い。ホームシアターにしている部屋が一番おさまりはいいのかな。でも皆で映画鑑賞してる時にポートレートから笑い声とかすすり泣きとか聞こえてきそう。笑

今は黒い立体の額縁に入っているのだけど額装を思い切ってかえてみようかしら。そうしたら少し威圧感が減るかしら?さて、どうなりますやら。


Christophe Pons 制作風景&インタビューvideo

1/1/13

Happy New Year 2013


新年あけましておめでとうございます

今年は出来るだけたくさん更新したいと思い、「一年の計は元旦にあり」ということで早速更新です。

昨夜、大晦日の夜は小雨降る中、主人の思いつきで夜の11時過ぎに我が家から徒歩で15分のPrimrose Hillに向かいました。

私は出不精で(だからデブになってきた〜なんてシャレにもなりませんね、笑)、本当はお家でぬくぬくしていたかったのですが、一年を「ノー」と言って終えたくなかったのでなんとなく「オーケー」。笑。Primrose Hillはちょっと小高くなっている公園で、ここからテムズ川周辺で打ち上げられる花火を鑑賞。同じ目的で集まってきた老若男女で盛り上がっていました。公園内でも花火をしているグループがあったり、ランタンを飛ばしたりしている人もいて遠くに見える花火と近くで鳴る花火の音と火薬の匂いに包まれて新年を迎えました。出不精の私も重い腰をあげて一端外に出てしまうと人一倍楽しんでいるのですから思いつき行動の多い夫とは良いペアなのかもしれません。

花火に関しては、日本の立体的に発光する花火、そして花火師の情熱を感じる仕掛け花火などで目が肥えているので正直今まで海外で鑑賞した花火は全部なんともお粗末にみえてしまいます。期待が大きすぎるのかしら?なんだかカラフルなカリフラワーがパチパチ炸裂しているみたいにみえてしまって。

家族水入らずで迎える厳かな新年もいいですが、たまには大勢で迎えるのも悪くないですね。

2週間後には渡英後初のルシアンの幼稚園がスタート。我々がルシアンと一緒に選んだのはMaria Montessori School。モンテッソーリの幼稚園はロンドンでも人気があって点在していますが、モンテッソーリ(風)の教材を使えば「モンテッソーリ」と名乗れてしまう実情があってどうせならばベストな所ということでマリア・モンテッソーリ女史自身が認可した団体が運営する本家本元の門を叩きました。ロングウェイティングリストがあるのですが(実際周りにもそれが理由で断られた人もいました)駄目もとで連絡を取ると結構待たされてからお返事が。結局2回の面接のあと、ルシアンの年齢やその他きっと偶然の要因も幾つか重なってめでたく入園許可がおりました。諦めなくて良かったぁ〜!というわけで今年のブログはルシアンの学校も含めて今までとは少し違った話題で書けそうです。乞うご期待?!

笑う門には福来る!で今年一年のぞみます。
Happy new year to you all!

補足:
こちらが昨晩のロンドンアイでの新年花火の模様(これはこれで綺麗ですけど):
ロンドン新年花火2013=BBCより
そしてこちらが私が\期待してしまうレベル:
こうのす花火大会より