12/4/10

映画「ノルウェーの森」



もうすでに随分話題になっているが、村上春樹の「ノルウェーの森」がべトナム系フランス人のトラン・アン・ユン監督によって映画化された。日本では12月11日に公開。公式サイト:

http://www.norway-mori.com/index.html

わたしが2000年から2007年まで住んでいたべトナムのホーチミン市(サイゴン)で私はトラン・アン・ユン監督の弟さんヘンリーとその奥様と出会った。サイゴンのような小さい街の、それも外国人コミュニティーはさらに小さいので意外な人とお友達になる機会がある。彼らや他のベトキュウ(外国国籍を持っているべトナム人)の友人たちを通じて、監督の作品に触れる機会を持った。

ベトキュウの活躍に関して素直に認められないべトナム人。現代美術の世界においてはジュン・グエン・ハツシバやディン・キュー・レーが良い例だろう。

トラン・アン・ユン監督の1993年の作品「青いパパイヤの香り」は、その静謐な映像美に私は圧巻されたが、撮影が全部フランスだったことや(最初はべトナムでのロケを予定していたが諸事情で中止)、映画の中のベトナム語が発音などは正しいのだけど(キャストはべトナム語を母国語とする俳優だから当然)内容や会話のリズムがフランス語から翻訳し直したべトナム語で不自然という批判を受けていた。

その後も一部のインテリを除いては世界的な反響の大きさに反して、監督の作品はべトナムではほとんど無視されていた。

そしてダークなべトナムの一面を見事に描いた1995年の「シクロ」はさらなる国際的評価を得たにもかかわらず、べトナム国内では「べトナムのネガティブな印象を世界に与える作品を作った!」として酷評される。そして映画は検閲にひっかかり上映禁止。

しかしその後の作品では(「夏至」など)べトナム国内でも有名な俳優たちが協力したことなどもあり、監督への風当たりも昨今では少なくなってきているよう。若い子たちの間では逆にクールな人として尊敬されている。

「ノルウェーの森」がべトナムでもお目見えするのかはまだわからないが(たぶん海賊版DVDででまわるのかな)、日本文学は古典から現代の作品までべトナムでも翻訳され広く読まれているし(ちゃんと翻訳・出版の権利を得ているのかは不明...。)村上文学のファンも多い。どんな反響があるか今から楽しみだ!

ちなみに12月9日、村上春樹氏の母校でもある早稲田大学で監督をゲストに講義があり、一般人も参加可。詳細は下記:

http://www.waseda.jp/student/weekly/contents/2010b/1230/230b.html

12/2/10

HEMP HAND PROTECTOR by The Body Shop


昔、ある知り合いの大人の女性がハンドバックからさりげなく外国製のハンドクリームを出してさっと手に塗っているのをみて<なんか素敵っ!>と思ったことがある。

リップグロスみたいなので乾きそうな唇をさりげなく潤わせているのも<なんか素敵っ!>と思ったのを覚えている。

お化粧みたいな自己表現とは違って、素肌を気遣ってケアしている感じが美の上級者に見えたのだと思う。

表示が日本語の薬品ぽいのではなくて、”外国製” というところがポイントなのがなんとも幼稚な憧れだけど。(笑)

それ以来何度か自分でも小さなハンドクリームをバックに常備してみて誰かとの会話中に”おもむろに” とりだして ”さりげなく”
つけるという矛盾をして素敵な大人の女性を演じてみたことはあったけど、その当時の私の手は保湿十分でクリームの必要なんて実はなかった。だから結局“素敵な”習慣にはならなかった。

ところが、結婚、出産、育児と人生が進むにつれて、必然的に水を使う機会も増え、昨年から冬になると手の皮膚が乾燥するのが悩みに!
そうなのだ。昔ハンドクリームに憧れていた当時はお家のお手伝いもろくにせず、水仕事なんか無縁の時代。プラス若かったし...。

今幾つかクリームを試してみて落ち着いたのが結局近所のThe Body Shopで購入したHEMP HAND PROTECTOR.

そう、憧れの”外国製”クリームがついに私の日常に〜!

...でも、決定的に違うのは...使用する自分がもはや憧れを追うわけでもなく、お洒落にでもなく、本当に切羽詰まって藁にもすがる思いで皮膚に擦り込んでいるという現実。笑。

でもすごく良くて、お肌もしっとり、気に入っています!

つけた直後はさすがにHEMPの独特の匂いがあるけど(私は好き)、ちょっとすれば皮膚に浸透して問題なし。食器洗いの時にお皿やコップに匂いが移ることもないし、サラダを作っても全く匂い移りなし。これって結構重要ポイント。

おすすめですよ〜!

11/18/10

近況報告&本のご紹介




うわぁ〜〜
昨年末「来年こそはマメにブログ更新!」と誓ったのにも関わらず、2010年はこのポストを入れて7回目!
そしてもう11月中旬ではないですか!!(涙)

FacebookやTwitterをやっていると、そこでかなりの量の情報交換が出来てしまうので(かつとてもスピーディー!)ブログの利用率が少なくなってしまいました...とほほ。でも最近有り難い事に「ブログたまにチェックしてるけど更新してないのね〜楽しみにしてるわよ!」と叱咤激励してくださる方に続けて会う機会があって気合いを入れ直す事に!

さて、とりあえず近況報告。我が息子ルシアンは早くも1歳9ヶ月になりました。
最近はもっぱら現代美術関係の仕事もお休み状態でルシアン中心の生活になっています。
言葉も増え始めて毎日のコミュニケーションがさらに楽しい!

ルシアンがいることで地元早稲田をお散歩する機会も増えたし、コミュニティーとの関わりも増えたり、と良い経験をたくさんさせてもらっています。

最近、2冊絵本関連の面白い本に出会いましたのでご紹介:

まずは、近所の古本屋さんで50円で購入した松居直著の「絵本とは何か」(日本エディタースクール出版部)。昭和48年出版。
福音館書店の元編集者、後に社長になられた(今は引退されて相談役)松居氏の児童文学に関する思いがたっぷりと詰まった本。語り口が親しみやすいので学問的なところも読みやすく、推薦絵本リストも充実。タイトル通り子どもにとって、そして我々大人にとっての絵本とは何か?と考えさせてくれる。

そして2冊目はお友達からいただいた落合恵子著の「絵本処方箋」(朝日新聞出版)。こちらは今年出版された新刊。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」と女性の本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」を主催する作家である落合氏が<すべてを投げ出したくなったら><あとに残された悲しみに耐えられなかったら>や<雑に暮らしているな、と思ったら>等々、気持ちに合った本をチャプターごとに紹介してくれる。とくにパンチの効いた教訓的なメッセージではないけれど、どこかほんわかさせてくれる彼女の語り口に優しい気持ちにさせられる。そして実際に紹介されている絵本を子どもと読みたくなる、そんな一冊。

あと今年中に何回更新できるかなぁ〜?(^ー^)

7/30/10

LAFFOOのブログご紹介

アート活動とは別に私が東京本部副代表を務めるファンド・レイジング活動。
べトナムでの育英基金(奨学金)制度やネパールの小学校建設&運営費援助等いろいろ活動しています。
ファンド・レイジングイベント情報も随時更新しています!

http://laffoo.blogspot.com/

6/20/10

ドキュメンタリー映画「うまれる〜パパとママを選んで来たよ〜」秋公開予定!




友人がtwitterで紹介していたこの秋公開予定のドキュメンタリィー映画。

私と同時期にママになった彼女もコメントで言っていたのだけど、この「うまれる」というタイトルは心からうなづける。息子を見ていて「うまれて来てくれてありがとう!」と日々思うし、実際息子にもしょっちゅう言っている。私が「産んだ」ってなんか違う。やっぱり「うまれてくれた」っていうほうがしっくりくる。いろんなドラマが織り込まれた映画になっていそう。公開が待ち遠しい。

映画ウェブサイトはこちら:
http://umareru.jp/

6/16/10

Open Call for the 2011 Residence Program @ Fukuoka Asian Art Museum

福岡アジア美術館より、お知らせが回ってきました~!

***************************************************************************
1. Open Call for the 2011 Residence Programs!
2. Current exhibition: Mr. Asia - Finding Heroes in Asian Art
3. Future exhibition: Welcome to Picture Book Museum!
***************************************************************************

1. Open Call for the 2011 Residence Programs!
The FAAM has conducted Artist, Researcher/ Curator in Residence Program annually.
The program invites Asian artists and researcher/curator for an extended period of time to Fukuoka
to present a range of interactive programs such as workshops and lectures together with the invitees.
If you know the possible applicants around you, please inform them about this open call.
The application will be accepted from 1 July to 31 August 2010.
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/eng/residence/rdc_invite.html

2. Current exhibition: Mr. Asia - Finding Heroes in Asian Art
This is an exhibition from the FAAM collection.
In this exhibition, we invite you to look for “Mr. Asia” among the male figures in the artworks.
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/cgi-bin/eng/exhibition/exhibition.cgi?eid=10244

3. Future exhibition: Welcome to Picture Book Museum!
Every summer during its children’s program, the museum introduces visitors to the inspirational and expressive world of picture books.
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/cgi-bin/eng/exhibition/exhibition.cgi?eid=10250


********************************************************************
Fukuoka Asian Art Museum
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/eng/home.html

4/27/10

twitter


最近つぶやいてます。ひとのつぶやきもきいています。
まだ使いこなせてないのですが、なかなか面白いです。
facebookも続けてますが、最近はtwitter率のほうが高いかも。

http://twitter.com/motokonoko

一緒につぶやきませんか?
\(^ー^)/

1/18/10

気になるブログ


image: courtesy of Yvan Rodic

友人のブログはもちろんだが、それ以外にも日課のように立ち寄ってしまうブログやサイトが幾つかある。(幾つも、のほうが正しいかな、笑)偶然みつけて以来その写真の美しさに惹かれてよく訪れていたのがYvan RodicのFACEHUNTER。

http://facehunter.blogspot.com/

4年間に渡るブログにおさめられたコレクションの中から300ショットが厳選され4ヴァージョンで出版される。
1. UK & international (Thames & Hudson), from March 2010
2. France, French part of Belgium & Switzerland (Editions Thames & Hudson), from February 2010
3. US & Canada (Prestel), from April 2010
4. Germany, Austria & German part of Switzerland (Prestel), from February 2010

あったこともない人なのに、自分の事のように嬉しい。

他にもファッション系ならStyleclickerはおすすめ。たかが服、されど服。人々の発想に感心すること多し。

http://www.styleclicker.net/

全然ファッション系とは関係ないが、NYのハーレム在住の堂本かおるさんのブログ、ハーレムジャーナルも欠かさず読んでいる。一時期NYに住んでいた時に見つけたブログ。彼女の視点が好き。時事ニュースへのハーレムの人々の反応、みたいな硬派なレポートも読み応えがあるが、一児のママでもある彼女の日々のちょこちょこした出来事の報告も面白い。いつかお会いしてみたいな堂本さん。

http://nybct.jugem.jp/

1/4/10

Hello, 2010!


明けましておめでとうございます!

昨年末は祖母やルシアンが緊急入院したり、と精神+体力的に疲れる事がありましたが、すっかり厄を落としたのか(!?)2010年は気持ちのよい出来事が続いています。別に大げさな事は何もないのですが、ちょこちょこっとした幸せが満ちている感じ。

ついさっきも嬉しい事が。突然マンションの管理室からのお電話。
「つかぬ事をお伺いしますが、元旦にタクシーに哺乳瓶をお忘れになりましたか?神楽坂からここまで乗せたというタクシーの運転手が今こちらに届けにきて置いて帰りました。」と。

そうなのです、ベビーカーをトランクに出し入れした際にポケットからすべり落ちたらしく、タクシーが去ってすぐに「あっ〜」と気がついたのですが古い哺乳瓶だしまぁいいかっ、と諦めていたのです。

その哺乳瓶が、それもきちんと洗って綺麗な状態で、戻ってきたのです。赤ちゃんの居る国際結婚のカップルの数もマンション内で限られていますので、運転手の描写から管理人室のほうでうちだとわかったようです。

早速、運転手さんにお礼のお電話。(管理人室が運転手さんの承諾を得て連絡先を聞いておいてくれました)
ただ「良かったです、喜んでもらえて。」とだけ繰り返す運転手さんになんとも温かい気持ちにさせていただきました。

<すっご〜い幸せぇ〜〜>と叫びたくなるような大きな喜びもいいけれど、人間として基本的な温かい気持ちや行為が日常に多い、そんな一年になればよいな、と願っています。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします!