12/31/05
ゆく年くる年
ベトナムは旧正月を祝うので、12月末は師走っぽくない。なんか年末年始っぽい事しよう!ということで友達と午前3時に花市場へくり出した。午前3時。。。といってももちろん早起きしたわけではなくて、前の日から皆で徹夜してるわけで、ほろ酔い気分で絶好調。卸価格で沢山お花を買って皆ご満悦。帰りはシクロで帰宅。あー、今年も一年いろいろありました。お世話になった皆様、ありがとうございました。来る年もどうぞよろしくお願いします。。。
追伸:新年はお花に囲まれて笑顔で迎えよう!という試みが、家に帰って生ける時にバラの棘にさされまくっていきなり泣く。笑。日本のように棘をとっておいてくれていないベトナムのお花屋さん。。。泣。来年もベトナムのちょっとした「棘」にさされる一年になるのかなぁ。。。まぁ、毎年同じか。笑。
12/24/05
アートな日曜日
久しぶりのブログ更新!
ibookをシンガポールに修理に出してから10日間。なんとも体の一部を失ったようで調子がでない。とほほ。(泣)
さて、12月18日(日)は2つアートイベントに行ってきた。一つはGalerie Quynhで11月24日より開催されていたSandrine Llouquetの個展「Troi Oi!」の最終日イベント。展示されている彼女のアニメーションとビデオのインスタレーションからインスピレーションをうけたサイゴン在住アメリカ人カフェオーナーJustinがギャラリーをスペースシップに見立ててパフォーマンス+お茶とお菓子のサービスをするという企画。アーティストではない人間がアートの作品に影響をうけ、自分の得意分野を使ってアートに「リスポンスする」というこの企画、下手にコンセプトを練りすぎて独りよがりになりがちな最近のベトナムパフォーマンスに比べてそのある意味純粋な発想に愉快爽快な気分になった。
(Sandrine のオンライン・エキジビション:www.galeriequynh.com)
同じ日、ホーチミン市美術館ではプロパガンダ・ポスターのコレクションをまとめた本の出版記念パーティーが行われた。イギリス人の友人Dominic Scrivenが中心となって長いこと収集してきたコレクションをライターのLucy Forwoodが1年かけて本にまとめた。会場で本を購入したのだが、どうもトイレかどこかに置き忘れてきてしまって(くやしいー、泣)まだ読んでいないので本に関するコメントはまた次回のブログでご紹介。美術館に展示された60−70年代のオリジナルのポスターのその色使いや構図などの斬新さに改めて魅了された夜だった。
(本の詳細:www.dogmavietnam.com)
12/7/05
サイゴン革命の夜?!
アートの話題が続いたのでちょっと箸休め。この写真「革命の夜」って感じだけど、実はサッカーでベトナムが勝った日のいつもの光景。ベトナムのサッカー熱(狂)はすごいぞー。試合が勝ちそうな気配になってくると、街に国旗、ハチマキや赤いTシャツを売る人間が何処からともなく現れ、試合後おびただしい数の若者がバイクにまたがって街中2時間くらい走り回る。別に暴動とかになるわけではなく(私の知る限り、笑)、ただ皆ヒューヒュー叫びながら勝利の歓喜に酔いしれる。それだけ。大きな試合の時なんかは本当に大げさでなく街の中心部はバイクで身動きがとれないくらい埋まるので(体験した人にしかわからないだろーなー、この状況は。。。笑)知らないで中心街にいたりしたらバイクの波が引くまで数時間足止めをくらう。皆大抵笑ってて幸福モードだからこれだけのバイクの波をみても単に圧巻なだけだけど、もしこれが本当に革命だったらこれだけの群衆から発せられる狂気とか怒りがあったら一国の政府くらい簡単に撤退させられるだろうなー、なんてつい考えてしまう。
12/5/05
どうなるサイゴンビエナーレ?!
サイゴンビエナーレ(以下SGNB)主催カンファレンスが12月1日&2日に行われた。サイゴンの主要なアート関係者がSGNBオフィスの仕事のアンプロフェッショナルさに抗議するためにボイコットする中始まった会議。私も通常はボイコット組の人間達と親しいのだけれど、一応状況を見極める為に出席を決意。個人的に「ボイコット」は好きではない。抗議するにも私は内容を知ってからにしたいと思う。
さてさて、ここ数ヶ月続くビエナーレお家騒動。あらましだけを簡単に言うと、2004年に始まったこの企画。フォード財団のサポートを受けてまず企画室を設置。プロジェクト・リーダーのMai’s Galleryのマイ、そしてalbbのパートナーでもあるスーがその補佐をし(補佐とはいえ、マイがあまりにもアート事情に無知+未経験なので実際の仕事はほとんどスー)、Dinh Q. Le, Jun Nguyen Hatsushiba等がアドバイザーとなりまずはHou Hanruをキューレーターにするべくベトナムに招待。プレスリリース的な事まで実施するものの、企画室内でのゴタゴタに一時停止状態。まず、Dinhが「こんな企画ではやってられんっ!」と一抜ける。そしてスーがマイとの性格の不一致(?!)で辞めさせられる。そしてNYのRodney Dicksonをアーティスティック・ディレクターに呼ぼうとマイとフォード財団で話し合いをしていた矢先にJunがキューレーターへ立候補。一件落着かと思いきや、Junがキューレーターに就任したのも束の間、今年11月20日付けでJunはSGNBオフィス批判を含んだ辞任Eメールを配信。サイゴンアートコミュニティーが事の成り行きに追いつけずキョトンとしている間にいつの間にかビエナーエオフィスに戻って来ていたDinhが実質中心となりタイからRirkrit TiravanijaとProject304のGridthiya Jeab Gaweewongを呼び寄せ、彼らが新たなキューレーターに就任。今回のカンファレンスはその報告(お披露目会)だったというわけ。
実際会場に来ている人間はこれらの騒動をほとんど知らない人間たち。ハノイからの人間が目立つ。新しく配布されたアドバイザー+現地キューレーター(ハノイのTran Luong等)リストにはハノイ出身者ばかり。首都であるハノイの勢いに追いつけとがんばって来たサイゴン、ハノイに追いつけ、でもハノイのアート政治に呑み込まれるな!という事でそもそも企画のあがった「“サイゴン”ビエナーレ」なのに、結果的にハノイ勢で固められる事に。個人を責めるのは悪いけど、リーダーのマイは一体何を考えてるのかわからない。カンファレンス中もやたらとハノイ勢をヨイショしてる感じがあって不快感を覚えた。ハノイとサイゴンの人間が一緒に仕事をするのは素敵な事。でも、どう考えても、ハノイに呑まれてる!!!同じ事の繰り返し!!
とりあえず、新しいキューレーターを迎えたSGNB。今までの企画とガラッと変わって、2006年12月20日から2007年2月末に約40人の海外・ローカルアーティストを招待しての大展覧会を予定中。内訳はローカルアーティスト15%、アジア人アーティスト70%、欧米アーティスト15%らしい。あと一年しかないのに、まだ予算もできてないらしい。大きな企画にどう現実が追いついて行くのやら。。。。。経験豊かなキューレーターだけではなく、状況を的確に判断し日常のオフィス運営をきりもり出来るプロのアート・アドミニストレーターが今一番SGNBオフィスには必要だと思う。この旨をフォード財団のMichaelに伝えた。彼も賛成。それでは誰を呼ぶ?!次なる課題である。。。。はぁ。。。。。
写真(左からMai、モデレーターのMai Chi、Gridthiya Jeab Gaweewong, Rirkrit Tiravanija, Dinh Q. Le.)
写真 (フォード財団のMichael DiGregorio)
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