11/5/06

ホーチミン市美術協会*若手作家グループ展


11月1日(水)、ホーチミン市美術協会で若手アーティストのグループ展があった。この夏サイゴン・オープン・シティーのプログラムの一環であるレジデンシー・プログラムへの参加も果たしたARROW GROUPが中心となっている。第一印象は「がんばってるのねぇ...よしよし!」だった。美大生や20代前半の若手アーティストがそれなりに「形」になった作品を発表する事なんて数年前までは皆無だったからそれだけでここ数年のアートコミュニティーの成長ぶりをみて嬉しく思った。まだまだどっかでみたような作品の真似っこが目立つけれど、その中でも幾つかは将来を期待出来るものがあった。

美術協会内のギャラリィーでの展覧会はオープニングが通常平日の午前10時である。もう徹底的にアートコミュニティ—以外の勤め人なんか無視した時間帯である。それでも庭に置かれた70席位の椅子はおじいちゃん画家や美大の学生で埋まっていた。美術協会長からの長〜いスピーチを見ていたら昨年行ったポーランドでの美術館のオープニングを思い出した。官僚的な感じ...すごく似てる。

もう一つ気になってしょうがなかったのはギャラリィ—内に「装飾」として置かれているお花の数。 作品の撮影をする度に花瓶に生けられたお花達が作品の真後ろにあったりして最初は「これってインスタレーションの一部なの?!」と思ったくらいだった。

ベトナムでは展覧会や新規店舗オープンには大きな花輪や花束を贈るのが今だに主流。私もベトナムで個展をした際に多くの方から花輪をいただいてしまい、彼らの気持ちを大変嬉しく思いつつも、彼らの顔をたてるためにもどこかに飾らないといけないし、でも作品と同じ視野の範囲には入れたくないしですごく困ったのを覚えている。

まだ今回のグループ展に参加しているアーティスト達はそういうお花の存在が作品を「邪魔している」という感覚がわかっていないようだ。今度会うのでその時にフィードバックとして言おうと思うけれど...でもこういう感覚って教えられて気づくものなのかな?!?!