7/25/07
7/23/07
craigslist の悲劇
「えーーーっっ!!!私じゃないっっ!!!!」って事が起きた。
そもそも事の始まりは2日前。友達からメールで、craigslistで誰かが君を探してるようだけど、内容からして君の事ではなさそうだし、一応チェックしたほうがいいよ、と連絡が入った。何のことじゃ?と思いながら覗いてみてびっくり。
craigslist.orgとは元々サンフランシスコベイエリアから生まれた情報サイト。今では世界中にそのネットワークは繋がっている。物の売り買いや、あらゆる情報の交換、恋人や友人を募集する人もいる。
そのベトナム版の人探しのセクションでMotokoという人物を探しているミスターSという人がいた。まぁ、ここまでだと、単にMotoko(私である可能性も含めて)を探している人が出した広告、って感じだけど、2回目3回目の広告を読み進めていくと解釈の仕様によっては猥褻な内容の匂いがする。
Motokoという名前はそんなによく出くわす名前ではないし、ましてやあんな小さなサイゴンコミュニティーに他にMotokoがいたならば7年も住んでる私の耳に入らないわけがない。(いる可能性はもちろん完全に否定はできないけれど)
となると、私も含め、この広告を偶然読んだ私を知る人は十中八九、私の事と勘違いするだろう。
数年前にコンピューターや情報交換サイトがベトナムでも普及され始めたときにベトナム人の友人で仕事上の恨みをかって、相手に写真や嘘の情報をサイト上でばら撒かれ被害をこうむった人の話を思い出した。日本も含め世界中でこういう嫌がらせは多いと聞く。
今回の場合本当にこのMotokoが誰かわからないし、猥褻な要素は含むもののそこまでヒドイ内容ではなかった。とりあえず、craigslistの管理者に事情を言って説明したら速やかにその問題箇所を削除してくれたのでひとまずホッとしているが、自分の知らないところで誰かにイタズラされてることがネット上ではありえることを考えると空恐ろしい気持ちになる。恨みとかかってなくても、愉快犯っていうのもいるし。。。あー、こわいっ!
ちなみについ2ヶ月前にも全く事実無根のネット上の映像と私が関わってると勝手に思い込まれて非常に嫌な思いをしたばかり。最終的に誤解はとけたような、とけなかったような。なんとも後味の悪い記憶として残っている。
便利なネットの巣にお互いに絡まれないように気をつけましょう。。。誰だって被害者になりうる事実に案外気付いてない人多いと思うし。。。
7/20/07
Galerie Quynh 衝撃のニュース
サイゴンのコマーシャルアートシーンの中心的存在でもあるGalerie Quynhが新しいスペースに移動して数ヶ月。換気システムなど大掛かりなリノベーションがやっと完了した、とのニュースを聞いてから数週間。
今でもオフィスとして残る23 Ly Tu Trong, Q1の小さなスペースからNYのチェルシーにでもありそうなこの巨大なロフトスペースに移動した時はサイゴンアートコミュニティー全体が興奮で湧き上がった。
そんな記憶もまだ新しい中で、つい先日ショッキングなニュースが。
なんとこの倉庫来月突然の取り壊しが決まったのだ。
もともとダウンタウンの一等地に取り残されるように残っていたこの美しい倉庫風建物。フランス植民地時代の名残である。古いので新しもの好きのベトナム人には外国人やアーティストが何故このスペースを賞賛するのかがまず大きな疑問だったと思う。
入居当時からオーナーのQuynhも開発の波が押し寄せるサイゴンにあってこの建物もいずれは取り壊されるだろうとは承知していたが、まさかこんなにも早くにその時が訪れようとは予想していなかっただろう。契約は2年間だったらしいが、ベトナムの建物や土地は基本的にはすべて国のものなので、政府が取り壊しを決めたら従うしかない。ベトナムの土地は‘借地権’という形で60年などの単位で購入される。きっと多額のオファーをしてきたデベロッパーが現れたのだろう。お金の前には契約書なんてただの紙切れになってしまう。こういうベトナムの一面がまさしく外国人投資家が恐れるところである。
来る7月21日夜6時から8時まで、一夜限りのイベントがこのスペースで開催される。閉鎖後しばらくは、元の23 Ly Tu Trong, Q1オフィスで企画展は続けられる。9月中旬以降のことは未定。
詳細は彼等のウェブサイトから:
www.galeriequynh.com
7/18/07
Thomas de Zengotita
服の趣味から何から全く違って<どうしてこの2人が仲良しなんだろう?>と思う組み合わせがたまにある。
私にも<どういう縁でこの人と出会って、影響を受け合ってるんだろう?>とたまに考えがよぎりつつも、何かあるなしに関わらず連絡をとっている友達がいる。迷惑かけあったり、助けあったり。
この一見いつもハイで宙ぶらりんの感じの友が、なかなかの知識人である。なかなかの。。。なんて私がコメントするのが失礼なくらい非常に賢い。ただ、一見そう見えない。話すとすぐわかるけど。そう見えるのを否定するかのようにわざと生きているタイプである。そんなギャップがきっと魅力なのかな。
この賢い友のお陰で、私の読書の幅もひろがる。有難い。
今回はそんな彼が大学院時代に心の師と仰いでいた考古学者、哲学者であるThomas de Zengotita氏の文章に触れる機会がもてた。ここで紹介するURLは英語になってしまうが、日本語訳書も出ているのではないかな。。。一ひねりも二ひねりもある人間論、人生論。面白い。
http://www.logosjournal.com/issue_4.1/de_zengotita.htm
http://dir.salon.com/story/books/int/2005/03/04/de_zengotita/index.html?pn=3
7/13/07
Himiko Visual Saloon 個展情報
昨年のNIPAFに招待されてパフォーマンスアーティストとしてのデビューを果たしたHoang。現在31歳のエネルギッシュな女性である。大学で日本語の勉強をして日越の研修生制度の通訳兼コーディネーターとして日本に滞在したり、ホーチミン市で起業するなど、ユニークな経験を持つ彼女だが、20代後半にアートの世界に進む決心をしてホーチミン市美術大学の彫刻科に進んだ。
卒業後、美大生や若手のアーティストが作品を発表する機会が無い現状に一石を投じるため、自らのビジネススキルを生かしてアートカフェHimiko Visual Saloonを一昨年開いた。そこを昨年訪れたNIPAF代表の霜田誠二氏が「自分達の若い頃、こういう芸術家が集まるカフェが日本にもあった」と懐かしそうにホアンに語ったらしいが、この時の出会いが縁で彼女にパフォーマンスアーティストとしての道が開かれた。
霜田氏は以前にも現在ベトナム人女性パフォーマンスアーティストとして確固たる地位を築いているLy Hoang Lyを発掘したことで知られている。その当時Lyは詩人としては活躍していたが、パフォーマンスアートの世界とは無縁だった。Ly同様Hoangも彼女に隠されていたパフォーマーとしての情熱と才能を霜田氏との出会いで知ることとなった。Hoangは現在自分の活動と、独学でキューレーター的役割も自分のカフェを通して実践している。
そのHoangのカフェで7月12日から25日まで個展が開催中。
アーティストはHa Hung Dung。
夏休みでベトナム旅行される方もいるかもしれないので下記の詳細をご参考までに。
"Colour of Clay"
by Ha Hung Dung
Date : 7.12 -7.25.2007
The exhibition uses everyday products such as neenlaces, belts, bags to apply art.
Himiko visual café
88 Huynh Tinh Cua St, Ward.8, Dist.3, HCMC
( 60/2 Ly Chinh Thang St, Ward.8, Dist.3 , HCMC)
7/1/07
Frédéric François ChopinとDang Thai Son
最近ショパンが心に響くのでまたよく聴いている。そこでふと、世界的に有名なショパン国際コンクールで(音楽コンクールでは世界最古)初めてアジア人として1980年に第一位になったのが実はベトナム人ピアニストだということは案外知られていないのではないかと思いご紹介。彼の名前はダン・タイ・ソン(Dang Thai Son)1958年ハノイ生まれ。日本をはじめ世界各国で精力的に演奏活動をしている。ベトナムでは芸術と音楽の世界が非常に離れているので彼がベトナムの音楽界でどれくらい受け入れられているのか、演奏のチャンスがあるのかは私も把握しきれていない。コンサートやディスコグラフィー情報は彼の公式サイトから:www.dangthaison.net
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