10/19/05

サイゴンサイゴン


サイゴンに戻って来て4日目。留守の間にたまった仕事をこの3日間必死に片付けて、今日はちょっと一息のつもりが、張りつめていた糸が切れた感じで全くやる気がでない、笑。気分転換に何か美味しいものを作ろうと思う。

近所のスーパーにお買い物。でもやっぱり歩みが重くノロい。ダラダラかったるそうに歩いていたら近所のおばさんに「何なにぃ?だるそうじゃないのぉ!赤ちゃんできたの?」と聞かれる。何故かったるそうにしてるだけで赤ちゃんに結びつくのかわからない、笑。でもこういう会話ベトナムに帰って来たって感じ、笑。

新鮮なお野菜を買うにはもちろん市場のほうがいいけれど、こういう倦怠感のある日は市場のおばちゃんの押しに負けてしまうので交渉しなくていいスーパーに限る。

さて、何を作るかも決めずにスーパの中をぶらぶらする。なんとなくライスペーパー(春巻きの皮)のセクションをぶらぶらしながら商品を手にとってみていると、突然現れたおじさんが「こっちのほうがいいよ」と言いながらあるブランドのライスペーパーを私の籠にいれた。別に買う予定はなかったんだけど、まぁ、ライスペーパーなら買い置きもできるしいいかっ、と思い何となくお礼をいって野菜売り場に移動。するとまたどこからともなく同じおじさんが現れて「この時季はこれが美味い」といって適当な野菜を籠にいれてくれた。ついでにブン(米麺)まで持って来てくれたので、なんせお疲れモードだった私は断れず、そのままレジへ。
帰宅後、おじさんのチョイスとうちの冷蔵庫の残り物で生春巻きを作った。疲れてるときに単純作業は結構いい。春巻きは具さえ用意すればあとはひたすら巻き巻きするだけ。
純ベトナム風はいつでも外で食べれるので、スモークサーモンやサラミと野菜と香草、ブンを使ったバージョンにする。ひたすら無心に巻き巻きしているうちにだるさがいつの間にか取れて来て、なんか調子でてきたぞ!
名前も知らないスーパーで出会ったおじさん、生春巻きの材料を籠に入れてくれてありがとう...笑。それにしても、あの人店員でもないし、自分で買い物してる風にも見えなかったけど、何者だったんだろうか?

10/14/05

あー、フランス






サイゴンの自宅にもう一ヶ月以上帰っていない。長旅ついでにベルリンでのカンファレンスの後でフランスに10日ほど寄る事にした。しょっちゅう旅行してる私に「良いご身分ねぇ...」という声もちらほら聞かれるのだが(笑)、基本的に節約旅行である。ケチらないのは良いお酒を楽しむ時だけ。旅先ではたいてい友達宅に居候させていただく。本当にお友達、ありがたい!!!(というわけで、我が家も居候に非常に寛大な家なので、皆さんサイゴンにお越しの際は是非泊まってくださいね!)

今回はパリでは画家のクリスティーンのお家に、そしてボルドー近くのメサージュでは陶芸家のフランソワと私の昔のギャラリィーのアシスタントをしてくれていたベトナム人のマイちゃんご夫婦のご自宅に転がり込む。

パリではベルリンで会ったアート関係者とのミーティングが幾つか入ったりして半分お仕事モードだったけど、メサージュは完全なる休日!!!あー、ホリデー!!1ヶ月会っていなかったパートナーのフィリップもパリで合流、お酒、チーズ、煙草好きの私たちにはフランスは天国!!死ぬ程、朝から晩まで飲み食いに勤しみました。(笑)

パリでは昔フィリップのオーストラリアの実家にホームステイしていたフランス人のジュリアンに再会して、彼の成長ぶりに感激!会った当時はまだ学生で、しょっ中交通事故で車を大破させていた彼が今は会社を築いてがんばってる!誰かの「成長ぶり」に感激するようになる歳になったんだなぁ、と一瞬複雑な気持ちではあったけど、笑、でも素直に彼の成功とがんばりが嬉しい!

メサージュでは自転車で街を走り回っているうちに森に入り込み、いつしか砂丘にかわり、2時間近く砂に半分埋もれながら自転車を担いで彷徨い、あげくに今狩猟のシーズン中で、我々は鹿と思われ漁師に撃たれそうになるハプニング等も乗り越え、ついに大西洋が目前に広がった時は相棒は思わず服を脱ぎ捨て海岸を踊っていました。どっかの部族の歓喜のダンスみたいなものが生まれるのって、こういうことかぁ...なんてしばし感激。まぁ、私は裸踊りするほどの体力も残っていませんでしたが、笑。

温かく居候を受け入れてくれたお友達にあらためて感謝!

そうそう、パリではクリスティーンの友達のイタリア人アーティストが「昨今のアート界に嫌気がさした!何かが間違っておる!」との事で「アートよサヨナラ」パフォーマンスをするとの事だったので行って来た。彼は「アート界」に見立てたもう一人のアーティストとボクシングマッチを決行。血こそ流れなかったけど、汗の飛び散る4ラウンドを経て、そろそろ盛り上がって来たぞぉ!!!というときに勝敗がつくわけでもなくパフォーマンスは終わった。彼はもうこの日を境にアートは作らないらしい。メッセージが伝わるような伝わってこないような微妙な感じだった。パリ、っぽい、っていえばパリっぽいかも。曖昧な微妙な感じが、笑。でもあれは結局なんだったんだ?!

10/3/05

ベルリンベルリン




9月末のベルリン、かなり寒かったぁ!結構着込んでAsia Europe Foundation とufa fabrik共催のRes Artisのカンファレンスに。1週間の「アーティスト・イン・レジデンス」に関するヨーロッパとアジアとのネットワーキングの始まり。開催中はベルリン内の主要なアーティスト・イン・レジデンスの場所やミュージアム系を訪れて回ったり、様々なパネリスト達のディスカッションなど濃い内容。やたらとあるコーヒーブレイクや会場の移動中のバスの中とかが案外他のオーガニゼーションのレプレゼンティティブと仲良くなるのには効果大。日本からも9月にラウンドテーブルディスカッションに参加させていただいたAANの嘉藤さんや遊工房の村田さんご夫妻、国際交流基金の菅野さん、AITの小沢さん等々いらしていたり、最近別件で御世話になっているOng Keng Senも来ていて再会を喜ぶ。

フリーナイトの日、Art Forumで出会ったフォトメディア・アーティストのPeter Riedlingerのアトリエに遊びに行った。フォトメディア系のアーティストのアトリエはいついっても本当に綺麗に整理整頓が行き届いていて感銘を受ける。ちなみに彼の奥様もフォトグラファー。今フランスでレジデンスの最中で不在だったのが残念。もと軍用地にある建物の一室を借りているアトリエは約90平方メートルで一月の家賃は250米ドル!なんともうらやましい環境。

最終日はポーランドに一日遠足!なんかポーランドの美術館に一歩足を踏み入れて思わず「なんか、ベトナムっぽい!」と思う。ロシアの残り香が強いからかな。行政っぽい感じとか。節電のために観客が見てなさそうな展示品のあたりは電気が消えてたりとか、笑。名前を覚えていないのが残念なのですが、ポーランド人2人組のパフォーマンス、面白かった。名前がわかったらお知らせします。ところで、バスでずっと隣だったNYでCave GalleryをやっているアーティストのShigeさん、面白すぎ!ポーランドの印象よりも彼の印象のほうが実は濃かったかも、笑。ちなみにCave Galleryのウェブはwww.caveartspace.org

9/17/05

あー、横浜。





現在横浜。4月の香港でのワークショップでお会いして以来いろいろとお世話になっているArt Autonomy Network (AAN)さんが企画するイベントに時間がある限りお邪魔している。先週金曜日のビデオ・スクリーニングでは台湾のビデオ・アート作品のコレクション、そして昨日はドイツのビデオ・アート作品群。それ以外には日曜日の様々なオルタナティブなアートシーンで活躍されるアーティストや企画者達のプレゼンやディスカッションなどイベント目白押しである。(詳しくは:www.a-a-n.org)。お話を聞くのももちろんだけれど、やはり現場でお仕事をなさっている方達と直接お知り合いになって今後の情報交換につながるのが私にとっては大きな収穫。AANのメンバーの皆さん、本当にお世話になっております!感謝です!

さて、先週日曜日のラウンド・テーブル・ディスカッションの後、流れに流れて横浜トリエンナーレのオフィスになだれ込み、深夜の宴に、笑。傍らではメールの応対などで深夜にも関わらずお仕事に勤しむ方もいつつ、そしてビールやお酒で一息つく一角あり、で和気藹々な職場。サイゴンでの相棒スーは今回は横トレのアーティスト・コーディネーターという事でこのオフィスで机をもらってがんばってる。サイゴンではいつもイライラストレスのかたまりみたいなスーばかり見ているので(サイゴンは仕事をするのにはタフなところです!)忙しいながらもリラックスしているスーを見て嬉しくなる。相棒は失いたくないけど、正直、「この人はサイゴンじゃないこういうところで仕事したほうが本領発揮できていいのではないのかしら...」と思ってしまう、笑。

横浜は歩きやすくていいところ。この間深夜の街をあるいたけど、ほどよく陰と陽があっていい街。昼間でも東京の街ほど機械音や、やたらと四方八方から襲って来るアナウンスの嵐も少ない気がするし。心にさざ波が立たなくていい。バーのお酒の種類も銀座ほどじゃないけど、悪くない。それにしても日本人はスコッチ飲む人が多いんだなー、といつも思う。プレミアムなボトルもちょこんと街の小さなバーにおいてあったりして驚く事多し。でもラムとかのセレクションがもっと充実してくれていると私的には嬉しいんだけど、笑。
あれ?アートの話がお酒の話になってしまった、笑。

9/7/05

おー、ハワイ


ベストフレンドのウェディング。前の晩感情的になって(私がマリッジブルーになってどうするのだ、笑。)飲み過ぎて気がついたら朝の4時。当日は「超」二日酔い。とにかく気力で持たせようと心に誓う。行きのリムジンの中では周りに合わせて楽しそうにしつつもその実かなりやばかった、笑。でもSt. Andrews Cathedralでの式が始まるとあまりの花嫁の美しさと、バージンロードを歩く父娘の姿に体は二日酔いと戦いながらも心の芯が震えたぁ。泣くもんかっ!と思っていたのに、あーあ、やっぱり泣けた。お二人よ、末永くお幸せにね!!

さて、ウェディングは最高だったけど、やっぱり私にとってハワイ、特にホノルル・ワイキキ周辺は正直辛かった。海は大好きだけど、あのワイキキの「私たちハッピーだもんねっ!」って人々のオーラがまず辛い。そしてあの「人生楽しまなきゃぁ〜、ららら〜ん、うふふ!」みたいなハワイアンミュージックが聞こえて来るともうどうして良いのかわからない(笑)要するにきっと私は単なるひねくれ者(笑)でもやっぱり私には陰のないハッピーな国はやっぱりどこか辛くて痛いのですっ!(きっとホノルルにもダークな部分もあるんだろうけど、それを打ち消すだけのハッピーオーラがそこらじゅうに...)

ウェディングの写真はプライバシーの関係上載せられないので、代わりに夜のレセプションパーティーで華麗なフラダンスを披露してくれた元ミス・ハワイ(?)のお姉さんの写真。終始満面の笑顔のお姉さんにハワイを見た。そしてやっぱりちょっと辛かった、笑。非常にスウィートで辛ぁーいハワイ滞在でした。

8/31/05





最近ベトナム人の友人の間ではよく「Nhat Ky Dang Thuy Tram」の話題がでる。
これはベトナム戦争中にベトコンの医師として従事していたDang Thuy Tramが残した日記である。ベトナムではこの20年の出版史上で記録的なベストセラーとなっている。1970年に亡くなる数ヶ月前までを記した彼女の日記は、一度はアメリカ軍の手で軍の資料として不要な遺品として他の者の遺品と共に燃やされそうになるが、当時アメリカ軍の通訳をしていたNguyen Trung Hieuがその内容に心を打たれ、上司であったFrederic Whitehurstに保管をすすめる。Hieuの訳によって内容を知ったWhitehurstも同様に、敵側であったこの一人の共産党員女性の生き方に感動し自分のポケットに入れて戦火をくぐりぬけその後アメリカに持ち帰る。日記を家族に返すべく、彼のTramの肉親探しがはじまるが難航ししばらく中断せざるをえなくなる。しかし諦めかけていた頃に彼と彼の弟Rober Whitehurst(彼もベトナム戦争に参加、後ベトナム人女性と結婚。)が参加したベトナム戦争関係の会議の席でこの日記を発表した事から違う学者(Ted Engelmann)の助けによって家族が発見され今年4月末家族のもとにスキャンしてCDにおさめられた日記がEngelmannによって手渡された。Tramの81歳になる母親は娘の死から35年後に日記を通して娘に再会する事になった。原本はテキサス州にあるテキサス・テク・ユニバーシティーのベトナムセンターにおさめられている。現在オダカ・タイ(日本語の漢字不明)氏によって日本語への翻訳が進められており、来年には出版される予定らしいので興味のある方は乞うご期待。
実は私まだこの本を読んでいないのだが、先日、一足先にベトナム人アーティストNguyen Nhu Huyがこの本からのインスピレーションを元に作った作品をみる機会があった。シースルーのオーガンジーの布にこの日記に登場する人々の名前が刺繍されている。天井から吊るされたシースルーの布を通して布の反対側の世界とその間にしっかりと存在する歴史を生きた人々の名前。布の向こうに我々が見ているのは過去なのか未来なのか?

8/29/05

スポーツで健康向上!?




台湾にいるお友達Mさんはかなり台湾バスケにはまってるらしい。東京のお友達Tさんは最近ヨガを始めたらしい。うーー、スポーツの秋には早いけど、私もスポーツの晩夏を楽しもう!という事で張り切ってサイゴン競馬場に繰り出した!基本的にはドンキーみたいな馬を推定年齢10歳位の(一応規定では14歳以上となってはいるが。。。)ちびっ子ジョッキーが走らせるのだけれど、最近オーストラリアから40頭サラブレッドを輸入して日曜日だけレースをするとの情報!サラブレッドを走らせるための技術をマレーシア人調教師がベトナム人ジョッキーにトレーニングしているらしい。競馬場にも国際化の波が!昨日は残念ながらサラブレッドのレースは中止だったのだけれど、エアコンの効いたVIPルーム(といっても、650円位払えば誰でも入れる、笑)での観戦楽しかった!

さて、午後5時に最終レースが終わったものの、まだ体がなまってる!そりゃそうだ、食べて飲んで馬が走るの見てただけではスポーツにはならん!ということで、もう一つの我々的に流行ってるスポーツ、ビリヤードに繰り出す。何十台もビリヤード台が並び、ひたすら玉を突き続ける人間の姿は結構圧巻である。それにしてもベトナム人はビリヤードが上手い。他に娯楽がないからか、結構さびれた小さな町にいってもカフェとかにビリヤード台があって男の人達が玉突きに高じてる姿をよく目にする。サイゴンの大きなビリヤード場ではお客の相手をする短いスカートのホステスの女の子達もとてつもなく上手い。可愛いだけではビリヤード場のホステスにはなれないのである。女の子をナンパするつもりで一緒にゲームをしはじめて彼女の強さに呆然とし、最後にお愛想で「勝たせてもらった」という例をよく知っている、笑。よくテレビでビリヤードの国際試合をみるのだけれども、ベトナム人選手はまずみかけない。フィリピン人はよくいるけれど。査証の関係で簡単に海外試合にいけないから、自ずと選考からもれるのかなぁ。。。なんて私は思ってるのだが。真相はいかに。それにしても非常に健康的な(?!)スポーティーな一日でした。笑