3/16/06

albb talks プロパガンダ・アート




2月28日、albbラウンジでLucy Forwoodをゲストスピーカーに招待して「Why Propaganda Art?」のトークを開催。ベトナムのプロパガンダアートに関する本は幾つか出版されているが、2ヶ月前にまた新たな本がベトナムベースの出版会社Dogma Publishingから出版された。タイトルは「Morale from the Ministry」Lucy はその著者。トークは彼女の今までのリサーチ旅行からのエピソードや本に収められているポスターの解説を中心に進められた。今回のプロパガンダアートトークは政治的な事を中心にではなく、プロパガンダをアートとしてみる、と宣伝したにもかかわらず、多くのベトナム人アーティストや友人は政治的な事に関わりたくないと参加拒否。参加者は一人のベトナム人アーティスト・アート評論家をのぞいてすべて在住外国人。

プロパガンダポスターは時代とともに内容を変えつつも未だにベトナムの街を歩くと至る所で見られる。戦争中はもちろん国民の戦意を高める内容が主だったが、最近はもっぱら「エイズ撲滅!」的な内容が中心。また最近ではベトナムベースのPR会社などがパロディーバージョンを作っているケースも目立つ。もちろんベトナムのマーケットではつかわずに、彼らの欧米などのクライアント用。なんでもビジネスになっちゃうベトナム...笑。

2/28/06

Zinesコレクションの週末公開






2月25日、26日の2日間a little blah blahのオフィスを開放してオーストラリア・メルボルンのプライベートコレクションから借りたZinesコレクションを公開した。

ZinesはもともとはMagazineのzineから派生した言葉で、低予算で出版された本の事。中には印刷も、製本もすべて手作りのものも数多くある。ここ20年位アメリカやオーストラリアでは時には“アーティスト・ブック”などと名前をかえて盛んにつくられてきた。そのルーツは20世紀初頭にさかのぼり、ダダのマニフェストや、シュールレアリズム、シチュエーショニスト、アバンギャルドの発展にも大きくかかわっている。ほとんどのZinesは無料で配られる事が多いが、販売される場合は大抵1ドルから5ドル位でフリーマーケットやレコードショップ、その他Zines専門のシンポジウムなどで売買される。

アートに限らずZinesのカバーするエリアは数えあげたらきりがないがその幾つかを紹介すると:文学、アニメ、政治、精神世界、性、音楽、詩、サイエンスフィクション、UFO...等々。

今回はメルボルンからのコレクションに加えて、新しくサイゴンにオープンしたAtelier Wonderfulから借りたヨーロッパからのコレクションも幾つか公開。

我々のインビテーションだけでなく、口コミでも広がって大反響。正直、こんなにサイゴンローカルが関心を示してくれるとは思っていなかったのでスーと私にとって非常に嬉しい週末となった。

2/20/06

asia-pacific triennial of contemporary art 2006



オーストラリアのブリスベンにあるQueensland Art Galleryはasia-pacific triennial of contemporary art のホストとして知られているところだが、またその時期がやってきた!前回2002年のAPTは一時は60名以上にまで拡大していた参加アーティスト数を思い切って大幅に縮小、17名の厳選されたアーティスト。大御所ではナム・ジュン・パイクや草間弥生をはじめ、Suh Do-Ho, Michael Lin, Song Dongあたりもしっかり押さえた中身の大変濃い展覧会だったのを記憶している。
APT2006はArt Gallery から200メートル北に新設されたQueensland Gallery of Modern Art(運営は同じ)にも展示スペースを拡張するとの事で楽しみ!

APT2006は前回よりは参加アーティストを増やして30−35人の編成でいくらしい。とりあえず2月中旬の段階で決まっているのは以下の通り;

Anish Kapoor (India/UK) | The Long March (Collective, China) | Ozawa Tsuyoshi (Japan) | Stephen Page (Australia) | Michael Parekowhai (New Zealand) | John Pule (Niue/New Zealand) | Kumar Shahani (India) | Talvin Singh (UK) | Michael Stevenson (New Zealand) | Masami Teraoka (Japan/USA) | Sima Urale (Samoa/New Zealand) | Ai Weiwei (China) | Yang Fudong (China) | Yang Zhenzhong (China)

さて、去る2月6日。Assistant Director のAndrew ClarkとGallery of Modern Art 内に新設されたシアターからHead of CinemaのKathryn Weirがベトナムのアート事情のリサーチにやってきた。タイ、ベトナム(ハノイ&サイゴン)、香港をいっきに視察してまわる強行手段でサイゴンでは3日間という短時間で多くのアーティストに会わなければいけない彼ら。どうしても短期間となると、Jun Nguyen HatsushibaやDinh Q. Leのようなすでに国際評価のある越境(海外帰りのベトナム人の意味)アーティストとの時間が優先されてローカルのアーティストは後回しにされる。そこでa little blah blahがローカルアーティストとのミーティング+個別インタビューをオーガナイズした。アーティスト達に事前にCVやポトフォリオを持参するように連絡しておいたが、ちょっと心配。でも結果は全員こちらが感心してしまうくらいきちんとオーガナイズされた国際レベルのポトフォリオ(CD、DVDも含む)を提出。あーー、ベトナム人アーティストの作品のプレゼンに対する意識がここ数年で変わったんだぁ!!とすごく嬉しかった。

ビエンナーレやトリエンナーレでベトナムを代表するアーティストというと、現実には一年の半分もベトナムにいないような、ベトナム語もろくに話せないようなアーティストが選ばれている現実がある。たしかに海外で教育を受け、経験を積んだ彼らの作品は洗練されていて人前にだして「恥ずかしくない」作品には違いない。実際私も例えばジュンの作品のファンであったりもする。でも「彼らって...全然ベトナムじゃないじゃん、血がベトナム人ってだけで国際舞台でベトナムの顔になるのはどうなんだ!!」がローカルでの反応。まずは、ローカルアーティストに作品をプレゼンする機会を作ってあげる事で将来的にもっと彼らの実力に注目してもらえるようになるといいな。ある程度国際舞台で経験を積んでこそ磨かれる才能もあるわけだし。もちろんいきなりビエンナーレ、トリエンナーレとは言ってないけど(笑)、もっともっと海外のアーティストとのコラボなりに積極的にベトナム勢は参加していかねばね。(^ー^)

追伸:a little blah blahのブログも随時更新中!Check it out!
http://albbsaigon.blogspot.com

1/29/06

今年2度目のお正月!



旧正月を祝うベトナムは昨日が大晦日。恒例の花火をグエン・フエ通りサイゴン川の目の前のクイン(Galerie Quynhのオーナー)のアパートで今年も楽しんだ。最高のロケーション。目の前で打ち上げられる花火は迫力満点!!でもあまりに近すぎて火薬が沢山飛んでくるわ、花火に打たれた鳥が落ちてくるわで、大騒ぎ。(笑)花火終了後にワイングラスをみると黒い火薬が底にたまってた。(笑)大通りを埋め尽くす群衆、花火が上がるごとに下から沸き上がってくる彼らの歓声にベトナムのエネルギーを感じた。

1/28/06

VIDEO ART PARTY



1月18日(水)、スーと私の率いるa little blah blah 企画でVIDEO ART PARTYを開催。会場はサイゴンで一番ホットなクラブLUSH。オーナーはアメリカ人の元パンク・ロッカー。クラブの壁を埋めつくすアメリカンコミックや挑発的なグラフィティーはしばしば論議を呼び、何度か文化警察の手で壁の絵が塗られてしまったりなどの経験を持つクラブ。今回はここを使ってメルボルン・エクスペリメンタル・ビデオアート・フェスティバル参加のKMAE(Kiss My…After Effects)2004&2005年度KMAEのキューレーターRoland Smith、Alan Melbourneとスーと私の4人のキューレーションによって選んだ12作品の上映会。検閲を通さないために「プライベート・パーティー」という形で厳重な招待状チェックを入り口でする。招待状を提示できない人は可哀想だけど、サヨウナラ。結局無事にチェックを通過した344人が会場入り。「えー、検閲逃れるためにひっそりプライベートパーティーって聞いたのに350人もくるの?どこがひっそりしてるの?」と指摘されそうだけど、そこらへんが適当なのがベトナムなのである、笑。
結局12作品のうち2作品は強い政治的メッセージと性的表現が含まれるとのことで最終的にクラブのマネージャーから上映中止を求められる。マネージャーも個人的にはそれらの作品の価値をわかってくれていたものの、ビジネスを守るためのやむを得ない決断。検閲がないと思ったら次は自主規制...まぁ節度を保つのも大切と考えると理解はできる自主規制ではあったけど...でも悔しいなぁ。ちなみにベトナムでは裸のセクシーな女性のイメージよりも、ホモセクシュアリティーを想像させる男性のイメージのほうが御法度。ちなみに参加したアーティストは以下の通り。 Jean-gabriel Périot, Marian Tubbs, Tess Milne, Linda Good, Johanna Eustice, Victor Holder, Lisa Broomhead, HC Gilje。

1/21/06

お薬みたいな...




今週はいろいろとニュースがあるのですが、とりあえず、昨日あったすごく嬉しかったことをご報告。中学・高校の同級生で現在様々なジャンルを横断する作曲・編曲・演奏活動で、映画、CM 、アニメ、WEBなどの分野で活躍中のお友達、野崎美波ちゃんから出来立てホヤホヤの映画音楽作品集 「Film Works Vol.1」(今年1月18日発売)とセカンドアルバム「ハルモニア」(こちらは去年の6月に発売されていたのになかなかチャンスが無くて手に入れてなかったもの)が届きました!

彼女とは学生時代は別に大の仲良しというわけではなく、通学途中のバスや電車の中で会えば話したり、たまにお弁当一緒に食べたり、みたいなお友達だったのでした。いつもホンワカ、フワフワしていて、笑顔の絶えない人だった印象があります。(いまもそのまんま!!)母親同士が連絡をとりあっていたこともあり、高校を卒業してバラバラになった後も母を通じて時折彼女の活動の様子は聞いていました。その彼女が2002年に初アルバム 「Lamps of Heaven*」をリリースした時にこれまた母経由でそのアルバムをもらったのがきっかけで彼女の音楽の虜に!日本に住んでいる方は彼女の音楽をテレビCMなどで何気に聞いている人も多いはず。

2004年秋に銀座の十字屋ホールで中村江里子さんとトークショーをしたのですが、その時後半に彼女に演奏をしていただくというチャンスに恵まれて以来時折メールなどで近況報告をしています。今でも彼女の音楽をライブで体験した時の感動の余韻まだ残ってますっ!!

世の中にはいろんな音楽があって、人それぞれストレスや疲れのたまっている自分のお薬となるようなお気に入りのアーティストがいるはず。私にとって美波ちゃんの音楽はまさしく瞬時に私の中から嫌な気持ちを洗い流してくれるお薬(洗浄剤?!笑)なのです!!

彼女のウェブをご紹介しておきます。彼女に関する詳細はこちらから。http://www.suzakmusik.com/minaminozaki/

1/4/06

豚レース&街角アート



新年らしさを演出しようと二日酔いの頭で考え抜いたあげく、行き着いたのはさびれた闘牛場。(笑)ブル同士の戦いとはいえどちらかが倒れるまでとかそういう熾烈な戦いではなくて、どちらかが逃げるまでというルールらしい。(笑)戦う前から逃げるのもいてもうハチャメチャ。(笑)闘牛場の囲いの手前では子豚が走ってたりもする。いつがレースの始まりでいつ終わってるのかまったくわからないー。(笑)ブヒブヒ言いながらすっごい真剣に走ってる様子は可愛すぎるっ!!(笑)持参したシャンペンを片手に眺めるこの景色。皆ご満悦。今年も良い一年になる予感。

帰り際、工事現場でアーティーなものを発見。工事現場の入り口に設置された守衛所が赤白青のおなじみのシートで何故か綺麗にラッピングされていた。(笑)アートなインテンションは全くない、いわゆる工事現場での必要に迫られた理由があったんだろうけど、半年前に香港でみた「redwhiteblue here/there/everywhere another mountainman」のエキジビションを思い出した。