11/14/05
ヌードルプロジェクト&GQイベント
先週はタイのチェンマイから来たアーティストのSutthirat Supaparinya (Som) とリサーチャーのCharunee Chirangworapot (At)のドキュメンタリーフィルム制作のお手伝い。ベトナムとタイの2カ国で「ヌードルと文化」の関わりをシェフやレストランでのお客さんへのインタビューを通してリサーチするプロジェクト。サイゴンで5日間、その後ハノイで5日間、ひたすら朝から晩までヌードルを食べるという荒技をやってのけてくれた。笑。Somは普段はチェンマイ大学でメディア・アートの教鞭をとっている。取材中結構機材等に関する豆知識を教えてもらったりしてためになった。完成した作品は今後フェスティバル等にも出品予定があるそうなので、また情報が入ったらお知らせします。
さて、日曜日はGalerie QuynhでBertrand PeretのQ&AセッションとHeidiによる電子音楽パフォーマンス。我々albb以外でこの手のイベントをするのは初めて。Q&Aの中でホイアン(ベトナム中部)に住むデンマーク人のアーティストから「何故ベトナムで展覧会をやっているのにベトナム人の観客が少ないのだ?彼らを無視してはいけない!」という意見が。写真でもおわかりのように実際参加者の9割は在住外国人。ギャラリーのディレクターにどういうパブリシティーをしたのか聞いてみると、外国人とベトナム人のバランスがとれるように考えて招待状を配布したとの事。彼女も何故ベトナム人の参加が少ないのか首をかしげている。もちろんこのアーティストのコメントは正論なのだが、この背景にはいろいろ事情があると思う。
Galerie Quynhは一歩中に入ると外国の風を感じるようなすごくスタイリッシュなギャラリィー。たぶん一部の外国人慣れしているベトナム人をのぞいてはちょっと敷居が高い感じ。昔私がギャラリィーを運営していた頃もやはり皆「一張羅」を来てギャラリィーを訪れるという感じだった。その点、ハノイにあるSalon NatashaやNha San Ducみたいな場所はたしかに作品を展示するにはやや特異な空間(オーナーのキャラクターがかなり濃く反映しているという意味)ではあるが、ローカルのアーティストや人間がふらりと気軽に訪れるという意味では非常に理想的なところ。でも質の高い展示空間を求めるとGalerie Quynhのような街の他の部分からはちょっと浮いた感じになってしまうのは避けられないし。。。どうやってローカルベトナム人とアートとの距離を狭めていけるかは今後の課題だなぁ。。。