9/25/06

トホホな一日と私のオアシス

栄養に気をつけた食事を毎日作ってくれる愛するパートナーのお陰で基本的に病気知らずの私。そんな私を原因不明の突然の発熱と関節痛が襲った。風邪をひいたわけでもなく、朝からめずらしく時々頭痛がするなぁと思っていたその日の夜、友人宅で夕食をごちそうになっていたら突然発熱してぶっ倒れた。びっくりしたのはパートナーと友人。数分前まで普通に会話してた私が突然ダウンしたのだから。とりあえず病院ではなく家のベットで寝たかったので夕食を中断して帰宅。(ここらへんあまり記憶なし)パートナーの介抱でガタガタ震えながも熱冷ましのお薬を飲んでとりあえず眠った。15時間ぶっ続けで寝て目が覚めたらもう翌日の午後。パートナーは留守。<近所のスーパーまで買い物に行ってきます。>との書き置き。

トイレに行こうと起き上がると下の庭で物音がしたので彼が帰ってきたのかなぁ、と思ってフラフラの頭で降りていくと...「げっ?!?誰だこの人?!?」...庭に誰かがいる。朦朧とした頭でドアまで近づいていき開けようとすると鍵がかかっていて大きな音がしてしまった。すると黒い影が庭の木を使って隣の家の屋根によじ登り逃げていく。「あっ...ド、ドロボー。」

でも体が言う事を聞かない。家のドアはパートナーが買い物に行く時に鍵を閉めていったので家の中は大丈夫だとしても庭に置いてあるバイクとかバーベキューとか心配で外に出てみる。でも何も取られた形跡はなし。とりあえずパートナーに電話。まだ熱があるせいで頭の回転が悪く何をしていいのかわからない私。とりあえず、庭に一番近いソファに腰掛けて意味もなく庭のほうを睨んでいたら、ドアの下の隙間に裸足の足が4本見える。うちの前をうろうろしてるのが分かる。もしや犯人か?と思っていたらドアについている小窓(通常この小窓は内側から閉まっているけど、外出時はここの小窓から手をいれて錠前を内側にするのでパートナーが買い物に出た時に開けてあった。)をそっーと開けるではないか。ソファに座ったままじーっとその小窓を睨み続ける私。背の高さと裸足の足から推測して大きくても10代前半くらいの感じ。私と目があって一度バタッと小窓を閉める彼ら。そしてすぐにまた小窓が開いて今度は私を手招きするではないか。<あれ?逃げないの?私と話したいの?!?>どーゆー事じゃ、と警戒しながら近づいていくと2人の少年が「何かが隣の会社の屋根にのってしまったので取りたい。」と言ってくる。子供なんだけど、その目つきがすれた感じに直感的に彼らの話は鵜呑みにしてはいけないと判断した私。

私「さっき家の庭に侵入したのあなた達でしょ。」
少年「っていうかぁ、屋根にのったものが取りたいんだけどぉ。いれてくんない?」
私「なんでさっきうちのドアベル押さないで勝手に入ってくるのよ?勝手に塀よじ登ってきたら泥棒と同じでしょ!非常識!」
少年「ねぇ、おねーさん、ドア開けてよ。取りたいの。」
私「駄目。こっちで調べてなんか見つかったら教えてあげるよ。それかあとで戻ってきてね。」

グワングワンする頭でとりあえず非常識な子供をたしなめる私。そんな私をすれきった目でみてくる彼ら。とりあえず横になりたかったので会話を中断するには小窓を閉めてサヨウナラするしかないと思った私、小窓に手をかざして「バイバイ」しようと思った途端に一人の少年の手が小窓からヌーっと伸びてきた。

一瞬首でも締められるかと思ったら、<グワッ!!>私の左の乳房を鷲掴みにしてくれた。このくそガキっ!!!

まさか泥棒が痴漢になるとは思わなかったのでスキをつかれてその手を掴んで捕まえる事もできなかった。ドアの錠前がかかってるのですぐに外に出て捕まえる事もできない。小窓からみると余裕で歩き去る少年達。ここで彼らが「走り去ったら」まだ子供がスカートめくりするような感じのいたずらに思えてまだ可愛げがあるものの余裕で「歩き去った」のが許せなかった!!!途中で振り返ってニヤニヤしたりしてる。

一瞬の事でショックと怒りと39度の熱で呆然としていると突然雨が。それも豪雨が。
なんか雨音を聞いていたら無性に哀しくなって涙が出てきて独りでワーワー泣いていたらパートナーがゼーゼー息を切らして帰ってきた。事情を説明すると外に飛び出して彼らを探しにいった彼。でも結局みつからずに悔しそうに戻ってきた。

とりあえず盗難の被害は無かったものの地区のセキュリティーに報告しようという事になり大家に電話をかける。ちなみに我々のエリアは高級住宅地ではないけれど、外国人もちらほらいてベトナム人もそこそこお金持ちの人が住む結構いい住宅地である。なんとなく顔に見覚えのある少年たち。近所の子のような気がする。っていう事はお金に不自由してる子供ではなくて単なる「悪ガキ」!?!。

散々な一日。こういう日はすべてを投げ捨ててベトナムにサヨウナラしたくなる。

フィリップよ、一晩中の看病ありがとう。そして今も台所でカタカタコトコトお夕飯を作ってくれているあなた。いい匂い...あー、私の唯一のオアシス。あなたがいるから私はベトナムに住み続けられるのです。ありがとう〜。

なんだか愚痴ってるんだか、惚気てるんだかわからない内容になってしまった。(笑)まぁ、たまにはこういう報告も現実味あっていいかしら。(?!?笑)