10/26/05
朝早くの電話だけはやめてー。
10月20日はa little blah blah 共同運営者、スーのお誕生日。パーティーは週末に彼女の家でする事にしてとりあえず内輪でバースデーディナーをする事に。スーが選んだのはインド料理屋さん。美味しかったぁ、タンドリーチキン。スー、お誕生日おめでとう!
スーが飲まないので彼女の分も祝い酒を飲んでいたら翌朝は二日酔い。そこに鳴り響く電話のベル。出てみるとやっぱりブルーノ。彼はパリ在住のアーティスト。パリのBuddha Barの仏陀を作った事で知られている。彼はアート制作以外に趣味と実益を兼ねて始めたインテリアデザイナーの仕事でモテモテで世界中忙しく飛び回ってる。その関係でサイゴンにもよく来るのだが、いつ寝てるのか分からないくらいエネルギッシュな彼の唯一&最大の弱点は「恋に落ちやすい」という事。さすがフランス人?!とにかくどんなに些細な事が起きてもドラマにしてしまうので付き合わされる友達はちと辛い。特に二日酔いの朝は、笑。その彼の声がいつもにもまして暗い。夕飯に呼ぶとひとしきり食べた後うちの彼のボロボロのドラムセットの前に座るなり傷心をドラムにぶつけはじめた。約2時間半、ひたすら叩いていた彼。突然吹っ切れたように帰って行った。きっと今頃また新しい恋みつけてるんだろうな。彼は今年50歳。写真は傷心の横顔なのでちょっと老けて見えるけど、実際会うとすごく若い。やっぱりいつも恋してるのが秘訣?!
今週は他にもアート関連の打ち合わせ等が重なって忙しい1週間。日曜日はゆっくり寝ようと思ったら友達のお父様からサンデーランチの呼び出し。友達の「お父様」から呼び出される状況って私の人生ではサイゴンでしかない、笑。もちろんそこには友達本人もいるんだけど、集合をかけるのはお父様のお仕事、笑。そして、あの威厳に満ちた声で集合をかけられると、こ、断れない...。半分眠りながら行くとテーブルにはフォアグラ(生ではなかったけど)がドッテっと置いてある。そして蒸した蟹。その他出て来る出て来る。毎度の事。ベトナム人のお家は日曜日の家族との食事を大切にするのでもう宴状態。フランス語で教育を受けたボー(お父様)はフランス人の友達が多いらしくしょっ中フォアグラやワインなどをもらって来る。そしておこぼれにあずかる私と彼。眠い体に鞭打って椅子に座り、眠い目をこすりながらひたすら食べる。そして食後はいつもポーカーかブラックジャック。お金持ちのお家なので皆お金の賭け方が半端じゃない。私と彼もカードは好きだけど、彼らとのゲームは危険なので早々に引き上げる、笑。ボー、フォアグラありがとう。しっかり血となり肉となりました。そして明日からダイエット...。そして、来週の日曜日はゆっくり寝かせてね...。笑
10/19/05
サイゴンサイゴン
サイゴンに戻って来て4日目。留守の間にたまった仕事をこの3日間必死に片付けて、今日はちょっと一息のつもりが、張りつめていた糸が切れた感じで全くやる気がでない、笑。気分転換に何か美味しいものを作ろうと思う。
近所のスーパーにお買い物。でもやっぱり歩みが重くノロい。ダラダラかったるそうに歩いていたら近所のおばさんに「何なにぃ?だるそうじゃないのぉ!赤ちゃんできたの?」と聞かれる。何故かったるそうにしてるだけで赤ちゃんに結びつくのかわからない、笑。でもこういう会話ベトナムに帰って来たって感じ、笑。
新鮮なお野菜を買うにはもちろん市場のほうがいいけれど、こういう倦怠感のある日は市場のおばちゃんの押しに負けてしまうので交渉しなくていいスーパーに限る。
さて、何を作るかも決めずにスーパの中をぶらぶらする。なんとなくライスペーパー(春巻きの皮)のセクションをぶらぶらしながら商品を手にとってみていると、突然現れたおじさんが「こっちのほうがいいよ」と言いながらあるブランドのライスペーパーを私の籠にいれた。別に買う予定はなかったんだけど、まぁ、ライスペーパーなら買い置きもできるしいいかっ、と思い何となくお礼をいって野菜売り場に移動。するとまたどこからともなく同じおじさんが現れて「この時季はこれが美味い」といって適当な野菜を籠にいれてくれた。ついでにブン(米麺)まで持って来てくれたので、なんせお疲れモードだった私は断れず、そのままレジへ。
帰宅後、おじさんのチョイスとうちの冷蔵庫の残り物で生春巻きを作った。疲れてるときに単純作業は結構いい。春巻きは具さえ用意すればあとはひたすら巻き巻きするだけ。
純ベトナム風はいつでも外で食べれるので、スモークサーモンやサラミと野菜と香草、ブンを使ったバージョンにする。ひたすら無心に巻き巻きしているうちにだるさがいつの間にか取れて来て、なんか調子でてきたぞ!
名前も知らないスーパーで出会ったおじさん、生春巻きの材料を籠に入れてくれてありがとう...笑。それにしても、あの人店員でもないし、自分で買い物してる風にも見えなかったけど、何者だったんだろうか?
10/14/05
あー、フランス
サイゴンの自宅にもう一ヶ月以上帰っていない。長旅ついでにベルリンでのカンファレンスの後でフランスに10日ほど寄る事にした。しょっちゅう旅行してる私に「良いご身分ねぇ...」という声もちらほら聞かれるのだが(笑)、基本的に節約旅行である。ケチらないのは良いお酒を楽しむ時だけ。旅先ではたいてい友達宅に居候させていただく。本当にお友達、ありがたい!!!(というわけで、我が家も居候に非常に寛大な家なので、皆さんサイゴンにお越しの際は是非泊まってくださいね!)
今回はパリでは画家のクリスティーンのお家に、そしてボルドー近くのメサージュでは陶芸家のフランソワと私の昔のギャラリィーのアシスタントをしてくれていたベトナム人のマイちゃんご夫婦のご自宅に転がり込む。
パリではベルリンで会ったアート関係者とのミーティングが幾つか入ったりして半分お仕事モードだったけど、メサージュは完全なる休日!!!あー、ホリデー!!1ヶ月会っていなかったパートナーのフィリップもパリで合流、お酒、チーズ、煙草好きの私たちにはフランスは天国!!死ぬ程、朝から晩まで飲み食いに勤しみました。(笑)
パリでは昔フィリップのオーストラリアの実家にホームステイしていたフランス人のジュリアンに再会して、彼の成長ぶりに感激!会った当時はまだ学生で、しょっ中交通事故で車を大破させていた彼が今は会社を築いてがんばってる!誰かの「成長ぶり」に感激するようになる歳になったんだなぁ、と一瞬複雑な気持ちではあったけど、笑、でも素直に彼の成功とがんばりが嬉しい!
メサージュでは自転車で街を走り回っているうちに森に入り込み、いつしか砂丘にかわり、2時間近く砂に半分埋もれながら自転車を担いで彷徨い、あげくに今狩猟のシーズン中で、我々は鹿と思われ漁師に撃たれそうになるハプニング等も乗り越え、ついに大西洋が目前に広がった時は相棒は思わず服を脱ぎ捨て海岸を踊っていました。どっかの部族の歓喜のダンスみたいなものが生まれるのって、こういうことかぁ...なんてしばし感激。まぁ、私は裸踊りするほどの体力も残っていませんでしたが、笑。
温かく居候を受け入れてくれたお友達にあらためて感謝!
そうそう、パリではクリスティーンの友達のイタリア人アーティストが「昨今のアート界に嫌気がさした!何かが間違っておる!」との事で「アートよサヨナラ」パフォーマンスをするとの事だったので行って来た。彼は「アート界」に見立てたもう一人のアーティストとボクシングマッチを決行。血こそ流れなかったけど、汗の飛び散る4ラウンドを経て、そろそろ盛り上がって来たぞぉ!!!というときに勝敗がつくわけでもなくパフォーマンスは終わった。彼はもうこの日を境にアートは作らないらしい。メッセージが伝わるような伝わってこないような微妙な感じだった。パリ、っぽい、っていえばパリっぽいかも。曖昧な微妙な感じが、笑。でもあれは結局なんだったんだ?!
10/3/05
ベルリンベルリン
9月末のベルリン、かなり寒かったぁ!結構着込んでAsia Europe Foundation とufa fabrik共催のRes Artisのカンファレンスに。1週間の「アーティスト・イン・レジデンス」に関するヨーロッパとアジアとのネットワーキングの始まり。開催中はベルリン内の主要なアーティスト・イン・レジデンスの場所やミュージアム系を訪れて回ったり、様々なパネリスト達のディスカッションなど濃い内容。やたらとあるコーヒーブレイクや会場の移動中のバスの中とかが案外他のオーガニゼーションのレプレゼンティティブと仲良くなるのには効果大。日本からも9月にラウンドテーブルディスカッションに参加させていただいたAANの嘉藤さんや遊工房の村田さんご夫妻、国際交流基金の菅野さん、AITの小沢さん等々いらしていたり、最近別件で御世話になっているOng Keng Senも来ていて再会を喜ぶ。
フリーナイトの日、Art Forumで出会ったフォトメディア・アーティストのPeter Riedlingerのアトリエに遊びに行った。フォトメディア系のアーティストのアトリエはいついっても本当に綺麗に整理整頓が行き届いていて感銘を受ける。ちなみに彼の奥様もフォトグラファー。今フランスでレジデンスの最中で不在だったのが残念。もと軍用地にある建物の一室を借りているアトリエは約90平方メートルで一月の家賃は250米ドル!なんともうらやましい環境。
最終日はポーランドに一日遠足!なんかポーランドの美術館に一歩足を踏み入れて思わず「なんか、ベトナムっぽい!」と思う。ロシアの残り香が強いからかな。行政っぽい感じとか。節電のために観客が見てなさそうな展示品のあたりは電気が消えてたりとか、笑。名前を覚えていないのが残念なのですが、ポーランド人2人組のパフォーマンス、面白かった。名前がわかったらお知らせします。ところで、バスでずっと隣だったNYでCave GalleryをやっているアーティストのShigeさん、面白すぎ!ポーランドの印象よりも彼の印象のほうが実は濃かったかも、笑。ちなみにCave Galleryのウェブはwww.caveartspace.org
Subscribe to:
Posts (Atom)