10/14/05

あー、フランス






サイゴンの自宅にもう一ヶ月以上帰っていない。長旅ついでにベルリンでのカンファレンスの後でフランスに10日ほど寄る事にした。しょっちゅう旅行してる私に「良いご身分ねぇ...」という声もちらほら聞かれるのだが(笑)、基本的に節約旅行である。ケチらないのは良いお酒を楽しむ時だけ。旅先ではたいてい友達宅に居候させていただく。本当にお友達、ありがたい!!!(というわけで、我が家も居候に非常に寛大な家なので、皆さんサイゴンにお越しの際は是非泊まってくださいね!)

今回はパリでは画家のクリスティーンのお家に、そしてボルドー近くのメサージュでは陶芸家のフランソワと私の昔のギャラリィーのアシスタントをしてくれていたベトナム人のマイちゃんご夫婦のご自宅に転がり込む。

パリではベルリンで会ったアート関係者とのミーティングが幾つか入ったりして半分お仕事モードだったけど、メサージュは完全なる休日!!!あー、ホリデー!!1ヶ月会っていなかったパートナーのフィリップもパリで合流、お酒、チーズ、煙草好きの私たちにはフランスは天国!!死ぬ程、朝から晩まで飲み食いに勤しみました。(笑)

パリでは昔フィリップのオーストラリアの実家にホームステイしていたフランス人のジュリアンに再会して、彼の成長ぶりに感激!会った当時はまだ学生で、しょっ中交通事故で車を大破させていた彼が今は会社を築いてがんばってる!誰かの「成長ぶり」に感激するようになる歳になったんだなぁ、と一瞬複雑な気持ちではあったけど、笑、でも素直に彼の成功とがんばりが嬉しい!

メサージュでは自転車で街を走り回っているうちに森に入り込み、いつしか砂丘にかわり、2時間近く砂に半分埋もれながら自転車を担いで彷徨い、あげくに今狩猟のシーズン中で、我々は鹿と思われ漁師に撃たれそうになるハプニング等も乗り越え、ついに大西洋が目前に広がった時は相棒は思わず服を脱ぎ捨て海岸を踊っていました。どっかの部族の歓喜のダンスみたいなものが生まれるのって、こういうことかぁ...なんてしばし感激。まぁ、私は裸踊りするほどの体力も残っていませんでしたが、笑。

温かく居候を受け入れてくれたお友達にあらためて感謝!

そうそう、パリではクリスティーンの友達のイタリア人アーティストが「昨今のアート界に嫌気がさした!何かが間違っておる!」との事で「アートよサヨナラ」パフォーマンスをするとの事だったので行って来た。彼は「アート界」に見立てたもう一人のアーティストとボクシングマッチを決行。血こそ流れなかったけど、汗の飛び散る4ラウンドを経て、そろそろ盛り上がって来たぞぉ!!!というときに勝敗がつくわけでもなくパフォーマンスは終わった。彼はもうこの日を境にアートは作らないらしい。メッセージが伝わるような伝わってこないような微妙な感じだった。パリ、っぽい、っていえばパリっぽいかも。曖昧な微妙な感じが、笑。でもあれは結局なんだったんだ?!